フコイダンと硫酸基

フコイダンは学術用語では、硫酸化多糖類(硫酸化フコース)と呼ばれる成分です。この、「硫酸化」という言葉は「硫酸基」を持つ成分に付けられるものです。
ですから、硫酸基の無いフコイダンはフコイダンではありません。

硫酸と聞くと少し危険なイメージを持たれる方がおられるかもしれませんが、人間のからだの中でも、硫酸基を持つ物質が作られて活躍しています。
たとえば、医薬品として使われているヘパリンや、その仲間であるヘパラン硫酸は代表的なものです。

谷久典博士より
“フコイダンは天然の褐藻類から抽出された成分ですから、褐藻類の種類や抽出技術によって硫酸基の状態は異なります。
フコイダンから硫酸基を外していく実験をすると約7%付近からフコイダンとしての働きが見られなくなります。
逆にどの程度まで硫酸基の割合を高められるかと言うと、最大で20%ほどの硫酸基を持つフコイダンを抽出出来ます。
どんな原料からでも20%が達成できるわけではありませんが、高ければ高いほど良いかと言うとそんな事は無く、基準を超えていれば品質に大きな差は有りません。
気をつけなければいけないのは、7%と言う数値は実験室の中での数値だということです。

市販レベルで生産を行った場合には、実験室の様な理想の環境で抽出した場合と異なり、バラつきが出やすくなります。
この事から、一般に販売されているフコイダンを選ぶ際には、硫酸基の割合が14%以上あることをお勧めしています。”