クロロフィル(葉緑素)

クロロフィルと言うのは、植物に特徴的な緑色の色素のことを言います。
小学校の時に、理科の教科書に載っていた「葉緑素」と同じもののことです。

クロロフィルは、植物の葉をはじめ、様々な場所に分布していますが、なによりも特徴的なのは、太陽の光からエネルギーを作り出す事が出来ると言う点です。

私たちにとって最も身近なクロロフィルは、ガムではないかと思います。
今はそんなに有名ではないのかも知れませんが、GREENガムをご存知でしょうか。
1957年に発売が開始された、日本でも指折りの歴史があるガムです。
その名の通り、緑色をしたガムなのですけれど、この色はクロロフィルを配合していることが原因です。
クロロフィルを使うことで、消臭・殺菌と言った働きを狙っているのです。

食品以外では、もしもクロロフィルと同じようなものをエネルギー産生に使えたら?そんな研究も続けられています。
日本でも、パナソニックや東芝、トヨタ、大阪市立大と言った企業や大学が成果を発表しており、効率で言うと植物を超える数値を叩き出せるようになりました。

とはいえ、植物は「水と二酸化炭素と太陽光」を使ってエネルギーを得るだけでなく、大地に生まれ大地に還る大きな輪の中にあります。
人間が作ったもののほとんどは、大地に還る輪の外側にありますので、常に環境破壊や資源の問題、ごみ問題を生み出してしまいます。
植物と同じ領域まで行くにはまだまだ先の話だと言えそうです。