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プレバイオティクスとフコイダン

プレバイオティクスってなに?

皆さまは、プレバイオティクスという言葉が注目され始めていることをご存知でしょうか?
プレバイオティクスと言う言葉は知らなくても、腸内細菌、腸内フローラと言う言葉は聞いたことがあるかもしれませんね。

プレバイオティクスは

①消化管上部で分解・吸収されない、②大腸に共生する有益な細菌の選択的な栄養源となり、それらの増殖を促進する、③大腸の腸内フローラ構成を健康的なバランスに改善し維持する、④人の健康の増進維持に役立つ、の条件を満たす食品成分を指します。

ヤクルト中央研究所 健康用語の基礎知識<http://institute.yakult.co.jp/dictionary/word_2.php>より引用
この様に定義されています。

元々は、アンチバイオティクス(抗生物質)という言葉を作り変えた造語である、プロバイオティクスから派生した言葉です。
アンチバイオティクスの「アンチ」(反する・抗う)と言う言葉を「プロ」(共に)に置き換えたのが、プロバイオティクスで、人体に有用な微生物、共生する微生物と言う意味です。

たとえば、乳酸菌などをプロバイオティクスと呼びます。乳酸菌飲料などのCMを注意して見ているとプロバイオティクスと言う言葉が使われているのを見ることができます。

「アンチ」や「プロ」と言う言葉を「プレ」と言う言葉に置き換えたものがプレバイオティクスで、乳酸菌などの有用微生物の栄養源となるものと考えれば良いでしょう。

微生物との共生

微生物との共生と聞いてもあまりピンと来ないかもしれませんが、ヒトを始めとした動物と微生物は切っても切り離せない関係にあります。
もしも、人間の体の表面や体の中に住んでいる微生物を一掃できたとしたら、すぐに死ぬようなことはないでしょうけれど、少なくとも一般的な日常生活を営むことはできません。

まずはそこら中にあふれる病原菌が、体の表面や中で覇権争いを始めることでしょう。
具体的には、皮ふ、口の中、のど、胃、腸、肛門などが挙げられるでしょうか。
人間の体で外の環境に触れる可能性がある場所というのは、基本的には有用な微生物が住んでおり、外敵を排除するのに役立っています。
これらの有用な微生物が居ないわけですから、排除するチカラははたらかず、病原菌同士の縄張り争いが勃発するというわけです。

次に、必要な成分や物質を調達しにくくなります。
腸内フローラと呼ばれる、腸内に住む細菌群は、人間が作り出せない物質を作り出すことで人間の生命活動を維持するのに役立っています。
たとえば、一酸化炭素と言うガスがありますが、事故による中毒死が報道されることもある危険なものです。この危険な一酸化炭素ですが、ごく僅かではありますが、人間の生命活動には欠かせないものです。
この一酸化炭素を人間は直接作り出すことはできませんが、代わりに腸内細菌が作り出してくれるのです。
他にもガスで言うと、水素も作られています。この水素は活性酸素の除去に大きな役割を果たしていると考えられています。

ガス以外では、ビタミン類やドーパミン、セロトニンなど、様々な物質を作り出して人間の生命活動を支えています。

プレバイオティクスとフコイダン

プロバイオティクスの中で有名なのは乳酸菌ですが、あくまでもほんの一例にすぎません。
人種の違い、個人差、住環境の違いなど様々な要因が絡んできますので一概には言えませんが、実はその種類は数百~数千種類に及ぶと考えられています。

これらプロバイオティクスと呼ばれる微生物を支える栄養源である、プレバイオティクスの代表的なものとして、オリゴ糖や食物繊維が挙げられます。
そして、フコイダンはプレバイオティクスのひとつです。
以前、フコイダンとブタの飼育に関する研究論文を紹介した事がありましたが、あの論文のひとつは腸内細菌のバランスを取ることが出来るというものでした。

先ほどの例に照らし合わせると、フコイダンは食物繊維に分類されます。
食物繊維というのは、ヒトが分泌する消化酵素で消化できない、難消化性の成分を指しますが、多くは炭水化物であり多糖類に分類されます。

炭水化物と聞いて、おや?と思われた方がいるかもしれません。
炭水化物は別名を糖質と言い、ダイエットの敵であり、カロリーの元であると言ったイメージがあるかと思います。

確かに炭水化物は、糖の集まりであることに間違いありません。しかし、「糖=カロリー」と考えるのは早計です。
ひとつは種類の違いです。人間がエネルギーとして利用する糖とは、ブドウ糖(グルコース)のことを指しますが、ブドウ糖以外にもいくつもの種類の「糖」があります。
これら、他の「糖」をエネルギーとして利用することはできませんので、「炭水化物・糖質 = カロリー」とは言えません。

もうひとつは、分解(消化)できるかどうかの問題です。
ブドウ糖が集まって出来たものひとつにセルロースという成分があります。これはほとんどの植物が持つ成分ですが、ヒトは消化する事ができません。
エネルギー源であるブドウ糖で出来ているにもかかわらず、消化出来ないためにエネルギーとして利用することが出来ないというわけです。

フコイダンは、フコースを始めとした様々な「糖」で出来ていますが、エネルギー源となるブドウ糖は含まれていません。また、ヒトの消化酵素で消化することは出来ません。
このことから、食物繊維に分類されます。

消化されずに腸に送られたフコイダンは、腸内に住む微生物の餌になります。
餌を食べた微生物は、それぞれに何らかの生命活動をおこないます。また、微生物も排泄をおこないます。
これらの活動のの際に作り出される物質が、一酸化炭素や水素を始めとしたガスであり、ビタミンやドーパミン、セロトニンと言ったものだという訳です。

フコイダンを食べることで、腸内バランスを整え、健康的な生活の手助けができるというわけですね。