代替療法(統合医療)と健康食品・サプリメント
フコイダンをはじめ、様々な健康食品が代替療法の一環として一般消費者の方々に受け入れられている一方で、代替療法なんて所詮偽物だと断じる方々がおられます。
これら、代替療法と呼ばれるものはどの程度、社会に受け入れられているのでしょうか。
代替療法を利用したことがある人はどれくらいいるのか?
四国がんセンターが公開している資料によると、2005年の調査ではがん患者の44.6%が代替療法を利用したことがあるという結果だったそうです。
その内、96.2%はサプリメントや健康食品を利用していたとありますので、がん患者様の42.9%もの方が何らかのサプリメントや健康食品を利用したと言えます。
糖尿病ネットワークによる2009年のアンケート調査では、糖尿病患者で健康食品を利用したことがある人は66%、トクホを利用したことがある人は58%にのぼります。
非常に多くの患者様が、利用者経験者または利用中だということが見て取れます。
そもそも代替療法とはなんでしょう?
ここまでは、健康食品やサプリメントがどの程度受け入れられているについて書いて来ましたが、代替療法が何を指すのかハッキリさせておきましょう。
Wikipediaによると、元々は欧米から始まった考え方のようです。
現在では、「代替・補完医療」という言葉から、「補完的健康アプローチ」という言葉に変化して来ていると書かれています。
一方、日本では厚生労働省が「統合医療」という考え方を提唱し、厚生労働省のページでは「近代西洋医学と相補(補完)・代替療法や伝統医学等とを組み合わせて行う療法であり、多種多様なものが存在します。」と説明されています。
厚生労働省のページではアメリカでの考え方を下記のように紹介しています。
天然物(Natural Products)
ハーブ、ビタミン、ミネラル、プロバイオティクス、サプリメント・健康食品など心身療法(Mind and Body Practices)
鍼灸、マッサージ療法、瞑想、運動療法、リラクゼーション、脊椎の徒手整復術、太極拳・気功、ヨガ、ヒーリングタッチ、催眠療法など厚生労働省による考え方では、もっと細かく分けられています。
食や経口摂取に関するもの : トクホ、機能性食品
身体への物理的刺激をともなうもの : 鍼灸
手術的技法をともなうもの : マッサージの一部、骨接ぎ・接骨
感覚を通じて行うもの
環境を利用するもの
身体の動作をともなうもの
動物や植物との関わりを利用するもの
伝統医学、民族療法 : 薬事承認された漢方薬
「統合医療」とは? | 一般の方へ | 「統合医療」情報発信サイト 厚生労働省より
右欄は国家資格や認定・承認を受けたものが存在することを表し、加えて未認定・未承認の代替療法も存在します。
この様に、多種多様な補完・代替療法がありますが、大半の代替療法は、未認定・未承認のものばかりであると言って差し支え無いでしょう。
この中でフコイダンは、「食や経口摂取に関するもの」に含まれます。
代替療法と医療はどう異なるのか?
最も分かりやすい考え方は、 保険医療←→代替療法 という図式でしょう。
健康保険が使えない治療や医療を、代替療法と考えるのが分かりやすいかと思います。*
*薬局で売られている医薬品を添付文書に従って利用する場合は除きます。
今回は、代替療法とはどういうものかについて解説しました。